俳句といつも

北海道・札幌を中心に活動する俳人&俳句講座講師・瀬戸優理子のブログ。詠む・読む「17音の世界」の楽しみ方。

癒詩表紙グリーン
第一句集『告白』(パレード/2017年)にて第34回北海道新聞俳句賞佳作

*俳人「瀬戸優理子」の主な活動実績

2011年に第29回現代俳句新人賞の佳作入選。 受賞作品「晩婚」はこちらからお読みいただけます。


2014年に第14回中北海道現代俳句賞受賞。 受賞作品「結婚指環」はこちらからお読みいただけます。


2015年に第33回現代俳句新人賞受賞。 受賞作品「微熱」はこちらからお読みいただけます。

11月8日(日)は「さっぽろ俳句倶楽部」恒例初冬の吟行会でした。
 
コロナウィルス感染拡大で警戒レベル3に上がった北海道ですが、三密を避けた環境で本年最後のリアルイベントを開催。当初、雨雪予報だったのが、皆さんの行いがよかったのか、当日は穏やかな天気で外歩きしやすい気温の吟行日和となりました^^

会場のSALOONを出発し、北海道神宮頓宮→二条市場→創成川公園→テレビ塔近辺をめぐる、昨年と同じコースです。

黄落が美しい頓宮。七五三のお参りと思しきご家族連れも。

頓宮

まだ少し青い葉も。そこを詠んだ句を作った人も。

黄落

狛犬の子供が赤いおべべを来て可愛い♪

狛犬

市場は句材の宝庫!カニがたくさん並んでいました^^でも、今年は蟹を詠んだ句はゼロ(笑)パシャパシャ写真を撮る団体の私たち、地元人ではなく観光客に見えた模様。。。

市場カニ


去年は、蟹の句がたくさん出たのですが、今年は一句も出なかったという不思議!(笑)それどころか、面白いほど、詠んでいる句材、景がバラバラで個性豊かなメンバーがそろったのだなあと、投句一覧を見て思った次第。よい句がたくさんありました。

昨年に引き続き参加した方からは

「同じルートを歩いても、違うメンバーで、コロナで人出の少ない中を歩くと違う景色が見えた」

今年初参加の方からは

「いつもは時間をかけて作るけれど、短い時間で作る経験ができた」

といったご感想をいただきました。

同じ時間、同じ場所を歩いて、切り取る景は皆違うもの。1年経つと見える景色も異なります。そんな発見をして、「今、此処」を刻む俳句という文芸の面白さ奥深さを体感できた1日でありました。1年に一度、定点観測としての吟行も良いものかもしれませんね。

さて、さっぽろ俳句倶楽部の今後の活動、年内のリアルイベントは吟行会で終了ですが、オンラインでは引き続き活動します!

夏雲システムを活用した「通信句会」は11月末~投句開始。参加希望者はフォームよりご連絡ください。→お問合せフォーム

12月20日(日)の午後は第3回ZOOM句会を開催します。詳細ご確認・お申込みはこちらからどうぞ。→ZOOM句会ご案内

どちらも、どなたでもご参加いただけます。初心者で実践の場を探している方、普段とは違った句座を囲みたい方など歓迎です!お気軽にお問合せ・お申込みください。
2020.11.09 10:44 | 未分類 | トラックバック(-) | コメント(0) |
久しぶりに総合誌への作品掲載です。

『俳句』11月号(角川文化振興財団)に「桃の疵」7句を寄せています。

角川

「今日の俳人」コーナーで短いエッセイも俳句といっしょに。お隣は「蘖通信」でご一緒の赤野四羽根さん。

目次

今号のメインは角川俳句賞発表&選考座談会。毎度ながら、読み応えがあります。今年は、岩田奎さんが38年ぶりに最年少受賞記録を更新したことで話題。「珈琲に氷の残る蜃気楼」などモダン。予選通過者の平均年齢も若返っている印象。座談会では、岸本尚毅さんの「ちょっと一言いいですか」の後の、具体的かつ的確な候補作品へエールを送るような指摘・コメントが印象的でした。

今のところ角川俳句賞への参戦は考えておらず、私は私の道で頑張ろうという気持ちを新たに。



2020.10.26 18:36 | 未分類 | トラックバック(-) | コメント(0) |
先週10月15日(木)は、美唄市へ俳句出前講座にうかがいました。「やさしい俳句入門~自然と一句詠めるレシピ」。道立文学館から派遣されて、「びばい市民カレッジ」の中のひとつとして開催です。

美唄

道立文学館の出前講座は、毎年3月頭締切で翌年度の分を募集します。今年はコロナの影響で、2ケ所お申し込みがあったうち、1つは早々とキャンセルが決定😢美唄市さんは、最後まで粘り強く開催の可能性を探ってくださり、感染対策を徹底させたうえで、当日に漕ぎつけることができました。深謝。

数日前から、急に冷え込みが厳しくなった北海道。美唄駅前の紅葉は見事でした!

駅前


午後からの講座だったので、すこし早めに美唄入りして、縁結びで有名な空知神社に参拝したあと、「たつみ」でランチ。

とりめし

4つある定食のうち、とりめしと焼鳥2本がついているセットをチョイス✨焼鳥はもつ串と精肉から選べましたが、もつ串一択で!冷奴とスープもついています。スープは鳥だしが効いていて、ラーメン入れたら合いそうなお味。

息子たちへおみやげも購入しました(≧∇≦)

やきとり


美唄の雰囲気を堪能したあと、お迎えいただき会場へ。10名の方のご参加でした。地方へ行くと、比較的受講者年齢が上がるのですが、こちらでは40~50代と思われる方もちらほら。

私はご準備いただいた、マウスガードをつけてのトークです。初めての体験!

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座席も長机1つに1人着席と、、ソーシャルディスタンスをばっちりとっています。

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川柳を新聞へ投稿されているという方以外は、小学校の授業以来(?)の俳句に挑戦という感じでした。俳句の基礎をお伝えしてから、ワークで頭をほぐし、最後に短冊に1句書いてご提出いただきシェアし合うという流れです。

書き損じを考慮してでしょうか?卓上に短冊がガバッと置いてあったため、時間に余裕のある方は、2句3句作ってご提出くださいました。感動!

継続講座ではない、一発勝負の講座。伺ってみないと、どんな雰囲気になるかわからないので、最後に1句完成させてもらうまで、楽しみでありながら毎回ドキドキ。美唄の皆さんは発言や質問もとても活発で、和気あいあいながら真剣で濃い学びの時間となりました。ありがとうございます!

講座は、講師と受講生の皆さんで作り上げるクリエイティブな時間。今回も、本当に楽しく、終始笑顔で過ごすことができました。

来年は、コロナも落ち着いてもっといろいろな場所に、俳句をお伝えしに出掛けられたらいいなと思った次第です。

道立文学館出前講座は、学校や図書館、市区町村教育委員会など、公的な機関からのお申し込みが可能です。費用などは文学館持ちで、いっさいかかりません。令和3年度の募集は年明けからと思いますが、こちらをご参照いただければ幸いです。→北海道立文学館出前講座概要



2020.10.19 12:39 | 未分類 | トラックバック(-) | コメント(0) |
毎年、秋口は慌ただしいのですが、今年も9月は俳句月間でした!(笑)講座、句会、原稿締め切り……なんとか乗り越えて10月の声を聞くことができました。

そんな中から、対外活動について備忘録的に記しておきます。

まず、9月13日(日)は、さっぽろ俳句倶楽部の第2回ZOOM句会でした。8名様満席御礼で開催!今回も、札幌のみならず関東や広島からもご参加いただき、笑顔いっぱい盛り上がりました。当季雑詠のほか、お題「密」がなかなかの「力作(迷作)」ぞろいvv

ZOOM句会(SNS用)

前回の反省を生かし、開始直後に当日袋回し席題を発表。事前投句の合評のほか、中休み10分弱での即吟句会も楽しめて良かったです♪次回は12月開催の予定。日程決まり次第、こちらのHPの「お知らせ」欄にてアップします。→俳句といつも

さっぽろ俳句倶楽部では、この月は夏雲システムを活用したオンライン句会も開催。当初は、俳句講座受講生の初心者の方を中心とした句会でしたが、その後門戸を広げFBやTwitterで呼びかけたところ、こちらも全国各地からさまざまな方が参加してくださっています。今は毎回25名前後が投句。句歴の様々な人と句座を共にすることで、お互いに刺激と学びがあります。都合に合わせて、都度参加で、気軽に飛び込んできていただけますので、こちらもご希望の方はお問合せください。→お問合せフォーム

そして、9月27日(日)は「ペガサス」札幌句会の錬成20句合評会でした。いつもの旧永山別邸にて。札幌市による「定員制限」が解除されたのと、お隣のサッポロファクトリーで催事をやっていた関係で、この日は久々に人出が多かった印象。

永山邸


「錬成20句」は、各人がテーマを決めて連作で20句詠む試みです。「ペガサス」同人は年一回の恒例行事で、誌面にも合評の一部が再現掲載されます。札幌句会は、同人でない詩友やペガサス会員でない方もいる超結社句会ですが、声を掛けて希望者にチャレンジしてもらいました。連作を詠むのは初という方も多かったですが、皆それぞれに得るものがあったようです。

錬成20句

書きっぱなしではなく、人から鑑賞・批評してもらうからこそ、学びがあるもの。自分の力のなさに気づいたり、思ったより伝わっていたとホッとしたり……ぎゅうーーっつと脳みそを絞った経験のあとだからこそ、じわーっと染み込むものも多く。私にとっても年一回の大切なチャレンジの場となっています。札幌句会では初めて開催しましたが、好評につき、来年も実施の予定です。

さて、時は既に10月。今月は、1年ぶりとなる、初心者さん向けリアル講座を開催しています。それについては、別投稿にて詳しく(^-^)/


2020.10.12 11:50 | さっぽろ俳句倶楽部 | トラックバック(-) | コメント(0) |
年度賞

『現代俳句』10月号が届く。現代俳句年度作品賞の選考経過を見て、今年もギリ予選通過していたことを確認。選考委員おひとりにでも、届く作品となっていたようでホッとしました(笑)

今年の応募作品は217編。うち、予選通過(5名の選考委員がそれぞれ20編ノミネートし、1票でも入れば予選通過)は75編。北海道からは松王かをりさんが3票獲得、鹿岡真知子さん、安田中彦さんが1票獲得でした。皆さん頑張っていて刺激になります。

受賞は「岳」所属の黒沢孝子さん「夜桜」30句。確か去年の受賞者も「岳」所属の方。実力者が多いですね。

この賞は、既発表を含めてOKの30句で応募できるので、新人賞後、1年の作句活動の振り返りとして纏めることを目的に参加するようになりました。新作未発表が条件の新人賞とは向き合い方がちょっと違いますが、良い意味での緊張感(?)を自分に送る機会となっています。

というわけで、今年も備忘録的に応募作品をアップしておきます。

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レム睡眠

群青の鳩のまなざし春兆す
春の雲まっすぐ行って迷うひと
初蝶や一夜寝かせて出す手紙
蛇穴を出てぶかぶかの空仰ぐ
春の河馬浮く水の皺首の皺
水掻きの退化していく昼寝覚 
母もその母も金魚を死なせけり
集合的無意識ほたるぶくろ閉づ
蓮ひらく生まれるときは頭から
裸の子羽搏きそうな耳を持ち
夕焼けにきれいな正座崩しけり
月凉し黒猫を飼うアーケード
長茄子に勇者のごとき傷ひとつ
青い糸吐き出すミシン銀河濃し
サルビアや開かずの窓が燃えている
無縁仏ぞうぞうと咲く鶏頭花
反対派かたまりになる黍嵐 
蛇穴に入る月面が遠くなる
銀色の残響夜を翔ぶ鯨
狐火がいつも方舟の正面
衛星の死角おおかみ生き残る
かつて母体いま風に乗る冬雲雀
ぼんやりと雪の貼りつく信号機
泣きすぎて縮んでしまう雪兎
使わない海馬が痒いブロッコリー
凍蝶のかたちに朽ちてゆく記憶
開くたび雪の手ざわりの詩集
抱擁を解くように散る冬薔薇
春水に浸す祈る手あやめる手
淡雪やアフリカ象のレム睡眠
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気づけば10月になっていました(;'∀')もろもろの9月イベントレポや今後の予定は、また追い追いアップします!
2020.10.09 10:32 | 句会&大会&日々の句 | トラックバック(-) | コメント(0) |